早朝の披露宴現場に着いて機材を広げたら、三脚と雲台をつなぐネジだけが見当たらないことに気づいたことがある。前回の撤収時にどこかに落としたらしい。あの朝以来、機材チェックは「持ったかどうか」ではなく「動作するかどうか」まで確認するようになった。

「持っていく」と「使える状態である」は別物だと痛感した。
チェックリストを2段階に分けている
- 前日チェック: 機材本体・付属品(ネジ、キャップ、ケーブル)が揃っているか、充電が完了しているか
- 当日出発前チェック: 実際に電源を入れて動作確認、SDカードのフォーマット確認
前日と当日で分けることで、「あるはずなのに動かない」という事態を未然に防げるようになった。
付属品ほど見落とされる
カメラ本体やレンズは絶対に忘れないが、ライブ撮影の三脚選び、ステージ後方と最前列で正解が違う、ケーブル、変換アダプタといった小物ほど忘れがちだ。今は小物類だけをまとめた専用ポーチを作り、そこに入っているかどうかだけで確認できるようにしている。
バッテリー・SDカードは数を数える
披露宴クライマックスでカメラが落ちた10秒間や業務用SDカードの選び方|二次会の余興ムービーで全データが飛んだ日を経験してからは、出発前に本数を指差し確認するようにしている。単純だが、これをやり始めてから本数不足に気づかず現場に向かうことが無くなった。
チェックリストはアプリより紙が向いている
デジタルのチェックリストアプリも試したが、結局スマホの充電が切れたら意味が無い。今は紙に印刷したチェックリストをクリアファイルに入れてバッグの外ポケットに常備している。物理的にチェックを入れていく作業の方が、確認漏れに気づきやすい体感がある。
撤収時のチェックも同じくらい重要
現場入り時のチェックばかり意識しがちだが、撤収時のチェックを怠ると次回の忘れ物につながる。冒頭のネジの件も、実は撤収時のチェックを飛ばしたのが根本原因だった。撤収用のチェックリストも別に用意してから、この手のトラブルが激減した。
案件ごとにカスタマイズする
結婚式、MV、ライブでは必要な機材が違うため、チェックリストも案件タイプごとに用意している。汎用のリストを使い回すと、その案件特有の機材(配信案件ならキャプチャーボードなど)を見落とすリスクがある。
まとめ
機材チェックは地味な作業だが、現場での事故のほとんどはここで防げる。ネジが無くて青ざめた朝を思い出すたび、チェックリストへの投資は安いものだと感じている。
この記事を書いた人
映像制作歴8年、ブライダル・MV・ライブ撮影を中心にこれまで300件以上の現場に立ってきた映像クリエイター。撮影から編集まで一貫して手がけ、現場でしか分からないリアルな機材選び・編集ノウハウを発信しています。



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