NDフィルターの選び方|真夏の屋外挙式でシャッタースピードが破綻した日

真夏の屋外挙式、シャッタースピードが破綻した日 カメラ機材

真夏の炎天下でガーデンウェディングを撮っていて、映像がカクカクした経験がある。原因は単純で、明るすぎてシャッタースピードを上げすぎていた。動画の滑らかさが崩れる典型的な失敗だ。

camera lens filter outdoor sunlight
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動画は写真と違って、シャッタースピードをフレームレートに合わせて固定するのが基本になる。だが真夏の屋外は光量が多すぎて、絞りやISOだけでは追いつかない。そこで必要になるのがNDフィルターだ。

NDフィルターが無いとどうなるか

シャッタースピードを守ろうとすると絞りを極端に絞ることになり、今度は被写界深度が深くなりすぎて背景がボケなくなる。ボケの無いウェディング映像は、正直かなり間延びした印象になる。NDフィルターは「明るさを落として、絞りとシャッタースピードの自由度を取り戻す」ための道具だ。

現場で使っているタイプ

  • 固定式NDフィルター: 減光量が一定。安定しているが、天候が変わるたびにレンズ交換が必要になる場面もある
  • バリアブルNDフィルター(可変式): 回すだけで減光量を調整できる。屋外から屋内への移動が多いブライダル現場では圧倒的に楽

可変式は便利な反面、減光量を強くしすぎると画面に「X字」のようなムラが出るモデルもある。安価なものほどこの症状が出やすいので、ここはある程度の価格帯のものを選んでいる。

フィルター径をレンズごとに揃える手間

複数のレンズを使い分けている場合、フィルター径がレンズごとに違うと、その都度別のNDフィルターを用意する必要が出てくる。ステップアップリングという変換パーツで径を合わせる方法もあるが、現場でリングを付け替える作業が地味に手間になる。今使っているレンズの中で一番大きい径に合わせてフィルターを揃え、他のレンズにはステップアップリングで対応する、という運用に落ち着いている。

可変式特有の注意点をもう少し

可変式NDフィルターは回転角度によって減光量が変わる仕組み上、限界を超えて回すと先述の「X字」ムラに加えて、画面の四隅が不自然に暗くなるヴィネット現象も出やすくなる。屋外の炎天下でどうしても強い減光が必要な場面では、可変式よりも濃いめの固定式を重ねて使う方が画質面では安心できる。

一度失敗した選び方

最初に買った可変式NDフィルターは、安さだけで選んで色被り(映像全体がわずかに紫がかる現象)が出た。編集で補正すればいいと思っていたが、式ごとに光の色が違うので毎回補正量を変える必要があり、結局編集時間が増えた。安物買いの銭失いとはまさにこれだった。

フィルターの数千円をケチると、編集で数時間を失う。

具体的に使っているもの

曇りの日にも実は出番がある

NDフィルターは晴天専用だと思われがちだが、曇天でも空の反射光が強い日は必要になることがある。特に白い建物やガラス面に囲まれた会場では、想像以上に光量を拾ってしまう。天気予報が曇りだからとNDフィルターを持たずに現場入りして、後悔したことが一度ある。それ以来、天候に関わらず軽めのものは必ずバッグに入れておくようにしている。

屋内挙式でも必要か

暗めの会場では基本的に不要だが、大きな窓から自然光が入る会場では話が変わる。窓際の席と会場奥で明るさが全然違うことがあり、そういう会場では軽めのNDフィルターを一応バッグに入れておくと安心できる。

ケースを軽視して割った経験も

薄いフィルターは持ち運び中に割れやすい。専用ケースを使わず他の小物と一緒にポケットへ入れていて、気づいたら角が欠けていたことがある。それ以来、フィルターだけは必ず専用のハードケースに入れて持ち運ぶようにしている。数千円のフィルターを守るためのケース代を惜しまない方がいい。

まとめ

NDフィルターは地味な機材だが、真夏の屋外挙式で映像がカクついた経験がある人には、投資対効果が一番はっきり分かる機材だと思う。次の夏の繁忙期が来る前に、一枚用意しておいて損はない。

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この記事を書いた人

映像制作歴8年、ブライダル・MV・ライブ撮影を中心にこれまで300件以上の現場に立ってきた映像クリエイター。撮影から編集まで一貫して手がけ、現場でしか分からないリアルな機材選び・編集ノウハウを発信しています。

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