MVの依頼で、オープニングのタイトルアニメーションに凝りすぎて、そこだけで丸1日溶かしたことがある。本編の編集はとっくに終わっていたのに、10秒足らずのオープニングのために夜が明けた。あの経験から、After Effectsでのテロップ作りには「型」を持つようにしている。

オープニングテロップで最初につまずくところ
After Effectsは自由度が高すぎて、逆に「何から手を付けるか」で迷いやすい。キーフレームを打つ位置、イージングのかけ方、文字の出現タイミング。ここを毎回ゼロから考えていると、10秒の動画に何時間もかかる。
自分の中で決めている「型」
- 入りは0.3〜0.5秒で素早く: もたつくとテンポが悪く見える
- 文字の動きは1種類に絞る: 複数の動きを混在させると素人っぽくなりやすい
- BGMのアクセントに合わせて配置する: 音楽の一拍にタイミングを合わせるだけで、見え方が一段良くなる
この3つを守るだけで、迷う時間そのものが減った。
自由度が高い道具ほど、自分の中に制約を作った方が早く仕上がる。
テンプレート・プリセットとの付き合い方
ゼロから作る派だった時期もあるが、案件数が増えてからは既製のテンプレートを土台にして、フォントと配色だけ差し替えるスタイルに変えた。「オリジナリティが無くなるのでは」と最初は抵抗があったが、実際にはクライアントはテロップの作り込みより本編の内容を見ている。
具体的に使っているのはこのあたり。
今使っているのはArtlistのモーショングラフィックス・タイトルテンプレートだ。音楽・SFXだけでなく、動画テンプレート素材も揃っているので、このワークフローに組み込みやすい。
文字が読みづらくなる失敗パターン
背景の映像が明るいシーンで白文字を使い、視認性が悪くなったことが何度かある。それ以来、テロップには薄いドロップシャドウか半透明の帯を必ず入れるようにしている。地味な処理だが、これをやるかどうかで完成度の印象がかなり変わる。
レンダリング時間との付き合い方
複雑なエフェクトを重ねたテロップは、プレビュー時点でカクついてタイミング調整がしづらい。作業中はプレビュー解像度を下げて、最終確認だけフル解像度でレンダリングする、という運用にしてから作業効率が上がった。
フォント選びで失敗したこと
雰囲気重視でおしゃれなフォントを選んだら、実際の画面ではつぶれて読みにくかったことがある。特にスマホでの視聴が前提のSNS向け動画では、太めで視認性の高いフォントを選ぶようにしてから、この手のクレームが無くなった。
まとめ
オープニングテロップは動画全体のほんの数秒だが、そこに時間をかけすぎると本編の編集に支障が出る。自分なりの「型」を持っておくことが、結局一番の時短になると実感している。
この記事を書いた人
映像制作歴8年、ブライダル・MV・ライブ撮影を中心にこれまで300件以上の現場に立ってきた映像クリエイター。撮影から編集まで一貫して手がけ、現場でしか分からないリアルな機材選び・編集ノウハウを発信しています。



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